浄水器について

2005年の年末に、公正取引委員会は3種の浄水器類の 宣伝について景品表示法に違反するとして、その3事業者 に排除命令を行いました。

問題となった宣伝は、たとえばつぎのようなものでした。

還元を助ける救世主、ミネラル還元水素水。私たちの 体を酸化させ、蝕んでいく活性酸素。この活性酸素を抑制する には、体内で酸化の逆=こ還元を行なえばよいということになり ます。そこで必要になるのが「活性水素」。活性水素は活性酸 素と結びつき還元して体に無害な水になります。そして水とミ ネラルが、この活性水素を体内に取り込むための媒体となるの です。ミネラル還元水素水が活性酸素に蝕まれた体を改善でき るのはそのためで、その力はさまざまな実験で実証されていま す。

本当ならば、すばらしい水です。「実証されている」と まで書かれているので、多<の人が信じるでしょう。この 浄水器は国際特許も取っており、価格が36万円と高価な こともあって期待してしまいます。

しかし、この宣伝内容は正しくなかったのです。公正取 引委員会に出された証明資料などは合理的な根拠にならな いと判断されました。

この排除命令の対象は3事業者3商品だけでしたが、間 違った宣伝をしている業者の数は、私の知っている範囲で もその数十倍ぐらいはあります。水・浄水器の業界は、ま じめな業者がいるー方で、問題のある業者も多い業界です。

うたわれている宣伝文句が本当かどうかを見きわめるこ とはかなリ困難です。また、間違いのない宣伝をしている 浄水器でも、性能の良し悪しを見分けることは、なかなか 難しいものです。

私はこの数年間、浄水器に関心をもっている約500人 の方を訪問して、-人ひとりから浄水器についてご意見を 聞いてきました。その誰もが口にするのは、  「水や浄水器は種類がたくさんあって、どれがいいのか、 わからない」 ということです。

訪問した7~8割のご家庭で、浄水器類を使用していま した。てのひらサイズの小型浄水器、アルカリイオン整水 器や特殊ミネラル材入り浄水器、数十万円の特殊浄水器、 ポット型の容器タイブ……。浄水器類を使っていなくても、 市販のミネラルウォーター を購入している人も少なくあり ません。

しかし、みんな、「これがいちばんよい」と思って使っ ているのではなく、よくわからないが使ってみよう、勧め られたから買ってみよう、安いから試しに使ってみようと いったところが実状のようです。使っている浄水器類が本 当によいものなのか、望む性能があるのか、不安だとも言 います。数十万円もするような浄水器類を使っている人で も、そういう不安を感じているようです。

なぜわからないと感じたり、使っていても不安を抱いた りするのでしょうか。消費者の多くに共通しているのは、  「信頼できる情報が得られない。イ言頼できる人、機関、メー カーなどがわからない」 ということです。

メーカーや販売店は、自分の都合のよいことしか言いま せん。嘘は言ってないにしても、メリットしか教えてくれ ません。本当にこの浄水器がよいのか、消費者にはわかり づらいのです。そのうえ、じつは、扱っている販売店でも 浄水器の性能や効能をよくわかっていないことも多いよう です。

自分の暮らしに合ったいい浄水器がほしい、そのための 情報を得ようと思って本を買っでも、特定の商品の宣伝本 であったり、どうもあやしげな水の紹介の本だったりしま す。かといって、まじめな内容の本はある程度技術的な知 識が必要で、読みきれません。結局、ほしい情報を入手す ることができないのです。

消費者からは、  「水道水は危険なのか。どんな汚れがあるのか」  「浄水器で汚れが取れるのか」  「浄水器はどんな仕組みになっているのか」 という質問をよくされます。多くの消費者が浄水器に関心 をもち、安全でおいしい水を飲みたいと願っているのに、 そのための情報が得られないというのは、本当に残念なこ とです。また、浄水器については、  「自宅の水栓に、取り付けできるのかどうか」  「自分で取り付けができないのではないか」 という不安もあるようです。実際、購入してから、「取り 付けられない水栓だということがわかった」という人もい ます。「取り付けに苦労した」「説明書どおりに取り付けた のに、水漏れする」という声もあります。

使い始めてからも、「カートリッジの交換時期を忘れて しまった」「浄水器の調子がよくないような気がする」「本 当にきれいな水になっているかどうか疑問に思っている」 など、悩みは尽きないようです。

ここでは、消費者が自分で浄水器を選んだり、見分け たりできるように内容を限定しました。また、取り付けや 使用中のトラブルについては、具体的に方法や対策を示し て、浄水器を使う人が自分で対応できるようにしてありま す。

TOPPAGE  TOP 
サイトマップ feed